2024.2.22 | 認知症イノベーション・カンファレンス2024 のページを公開しました。 |
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2023.11.29 | 当事者参画体験ワークショップのページを更新しました。 |
2023.11.20 | オレンジイノベーション・プロジェクト実践企業・団体を公開しました。 |
2023.9.15 | 認知症当事者参画型開発 実践企業 第2回公募のご案内を公開しました。 |
オレンジイノベーション・プロジェクトでは、
認知症になっても自分らしく暮らし続けられる「共生」社会の実現を目指し、
認知症の人が主体的に企業や社会等と関わり、
認知症当事者の真のニーズをとらえた製品・サービスの開発を行う「当事者参画型開発」の普及と、
その持続的な仕組みの実現に向けた取組を推進しています。
本サイトでは、「当事者参画型開発」に関する様々な取組の内容を公開していきます。
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「当事者参画型開発」とは?
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認知症の人の数は、2025年には 700万人前後に達し、
65歳以上の高齢者の約 5人 に1人を占めると推計されています。
「認知症になっても住み慣れた地域 で自分らしく暮らし続ける」ためには、
身の回りの製品・サービスが認知症になっても 使いやすいものになっていることや、
認知症による困りごとをサポートするような製品・ サービスが充実していることが求められます。
しかし、そうした製品・サービスは今のところ十分提供されているとは言えません。
一つの要因として、認知症当事者のニーズや声が、開発を行う企業に届いていないことが考えられます。
そこで注目されるのが、一部で取り組みが始まりつつある、認知症当事者が企業の開発プロセスに「参画」し、企業とともに新しい価値を生み出す「共創」を行う「当事者参画型開発」です。
▶「当事者参画型開発の手引き」
「当事者参画型開発」が普及し、より一般的なものとなっていくこ とを目指し、企業が取り組む際のヒントとなることを目的に、 実践の中から得られた気付きを手引きとして まとめています。
ぜひ「当事者参画型開発」実践の参考としてご活用ください。
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先行事例のご紹介
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2023年2月に実施した「認知症イノベーションカンファレンス」の動画を公開中!
本カンファレンスでは、当事者参画型開発に取り組まれている企業に協力を得て、開発における課題感やイノベーションの醍醐味など、リアルな実態に迫るパネルディスカッションを行いました。
これから当事者参画型開発による製品・サービス開発を推進される方や認知症当事者との共創経験が少ない方にも是非ご視聴いただき、当事者参画型開発の理解を深めていただけると幸甚です。
パネルディスカッション1
プロジェクト開始時のチーム創りと、認知症当事者との連携方法とは。
ー登壇者:ライオン株式会社、株式会社マイヤ、 SOMPOケア株式会社、京都府 健康福祉部
▶YouTube動画のご視聴はこちら
パネルディスカッション2
開発が進んだ段階における、当事者との共創・イノベーションの醍醐味とは。
ー登壇者: KAERU株式会社、NECソリューションイノベータ株式会社、株式会社大醐
▶YouTube動画のご視聴はこちら
誰もが暮らしやすい社会の実現に向けて、
モノづくりやサービスづくりの過程で「当事者参画型開発」を行う企業の先行事例をリポートします。
当事者参画型開発に取り組む方々をお招きし、イノベーションにおける手応え、
今後の可能性などを語っていただくオンラインカンファレンスを実施いたしました。
オレンジイノベーション・
プロジェクト 実践企業・団体
画像をクリックで各企業・団体の取組概要を
ご確認いただけます
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株式会社オールアバウトライフワークス
制作する難易度や仕上がりデザインを個人ごとにアレンジできる趣味講座用のものづくりキットに、認知症当事者も楽しくチャレンジしていただけるよう、インタビューやプロトタイプ検証を実施します。これにより、誰もが好きなことを楽しみ続けられる社会を目指します。
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経済産業省
省庁で実施している「オレンジリングドレスアップ」をはじめとした認知症の啓発活動を、さらに良いものにしていけるよう、インタビューやワークショップを実施します。認知症への理解が広まり、誰もが暮らしやすい社会づくりを目指すために、どのような発信をしていくべきか、認知症当事者の皆様と共に創り上げていきたいと思います。
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株式会社大醐
かかとも、左右・前後ろもない、履き口がわかりやすい靴下「Unicks」を、認知症当事者にもより便利に楽しく履いていただけるよう、インタビューやプロトタイプ検証を実施します。これにより、日常の不便を便利にし、誰もが明るい気持ちで生活できる優しい社会を目指します。
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株式会社フェリシモ
裏表・前後のないTシャツ・ズボン・ソックスを、認知症当事者に使っていただき、インタビューやプロトタイプ検証を実施します。これにより、誰もがもつ弱みや苦手やコンプレックスを「そのままでいい、そのままで楽しい」と感じることのできる社会を目指します。
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株式会社プライムアシスタンス
スマートフォンの映像やGPS位置情報を活用した、遠隔オペレーターによるサポート遠隔支援サービス「アイコサポート」が、認知症当事者のQOL向上に資するものか、インタビューや実証により検証します。
誰もが安心して外出や買い物ができる社会の実現のため、サービスの拡充を目指します。 -
株式会社ミートショップヒロ
「好きな牛肉をずっと食べられる」そんな社会を目指す当社が、「安心して食べられる究極のステーキ」を、認知症当事者にも安心して、かつ美味しく食べていただける、試食会を実施致します。
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ユカイ工学株式会社
ボタン操作だけで使える可愛らしいロボット「BOCCO emo(ボッコ エモ)」を認知症当事者に実際にご利用いただき、ご家族との音声メッセージのやりとりや、服薬やゴミの日などのお知らせ機能の使い勝手を検証します。これにより、認知症当事者のお供として、日々の暮らしをサポートできるロボットの実現を目指します。
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ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社
独自の音声技術を活用した対話支援機器「コミューン」を、認知症当事者にも活用していただけるよう、インタビューやプロトタイプ検証を実施します。これにより、誰もが「聞こえにくさ」を理由にコミュニケーションを諦めることのない社会を目指します。
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ライオン株式会社
認知症当事者の方も予防歯科習慣を自ら習慣化し、生涯を通じて、よく食べ、話し、笑い、自分らしく居続けられるために、必要とされる製品・サービス・仕組みについて、インタビューやプロトタイピングを実施します。
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株式会社CogSmart
エビデンスに基づき、自分の好きな運動や身体活動をサポートする「BrainUp」アプリを、認知症当事者にも安心して活用していただけるよう、インタビューやプロトタイプ検証を実施します。これにより、当社のパーパス「脳科学とテクノロジーの力で誰もが健やかに、そして心豊かに暮らせる社会」の実現を目指します。
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Hubbit株式会社
高齢者でも使える専用アプリケーションをセットしたタブレット「ケアびー」を、認知症当事者にも活用していただけるよう、プロトタイプ検証を実施します。これにより、デジタル化が進行するなかでも、誰もがつながりを持ち続けられる社会を目指します。
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KAERU株式会社
使いすぎ防止やワンタッチカード停止などの機能を搭載したキャッシュレスサービス「KAERU」を、認知症当事者にも安心して使っていただけるよう、インタビューやプロトタイプ検証を実施します。これにより、誰もがお買いものを楽しみ続けられる社会を目指します。
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株式会社LIMNO
自らの意思による自分らしい生活をサポートするタブレットソリューション「ヘルプタブレット(仮称)」を、認知症当事者にも役立てていただけるよう、インタビューやプロトタイプ検証を実施します。これにより、誰もが自宅でも屋外でも安心して暮らせる社会を目指します。
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LOOVIC株式会社
スマートフォンアプリによる自立移動支援技術「LOOVIC」を、軽度認知症当事者にも安心して活用していただけるよう、インタビューやプロトタイプ検証を実施します。これにより、誰もが気兼ねなく外出し続けることができる社会を目指します。
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株式会社NTTデータ
本人の意思を尊重したライフプランの計画・実行をサポートするエコシステムを、認知症当事者にも活用していただけるよう、インタビューやプロトタイプ検証を実施します。これにより、誰もが自分の意思に基づいた生活を続けられる社会を目指します。
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PST株式会社
私たちは“声の響き”から心の状態を可視化する技術を有しています。
認知症当事者にこの技術をご利用頂き、どの様な場面で、どう見えれば、円滑なコミュニケーション、さらにはより自分らしく生きることにお役立ていただけるか、一緒に検討していきたいと思います。
「令和5年度ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(サステナブルな高齢化社会実現及び当事者参画型開発普及に向けた関連事業)」
実践企業採択先 ※社名非公開企業を除く
認知症当事者の方が、実際に認知症とどう向き合い、どう感じているのかをお話しいただく体験ワークショップを
2023年8月29日(火)、30日(水)に実施しました。
参加企業は両日合わせて13社。リアルな当事者の方のお話に、新たな気づきも生まれた2日間でした。
【事務局・事務局支援】
株式会社日本総合研究所 「オレンジイノベーション・プロジェクト」事務局
200010-dcp@ml.jri.co.jp